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コンテストの詳細

異分野融合研究コンテストとは


自分の専攻している分野だけで物事を考えるのではなく、他分野の考え方を取り入れて今まで世界に無かったものを創造できる人材の育成を目指しています。

その一環として、異分野融合した研究を多くの学生に考えてもらい、研究の実現性、有用性等を審査するものです。


企画を着想した経緯

 長い間私たちは、学生または若手研究者​だけで共同研究はできないものかと考えてきました。学生として大学の研究室に所属し、研究を行うということは、少なからず指導教員の指示を仰ぎながら研究を行わざるを得ません。しかし、学生の中にはもっとこんな研究がしたい、またはこんな研究できるのではないかと考えている人もいると思います。ところが、そのような考えを持ったとしても実現できる環境にないため行動に移せないというのが現状です。そこで、私たちはそう言った学生に思う存分自分の面白い考え、着想などを話してもらう機会を与えたいと考えました。ここで産まれた新しい発想が実際に実現できることを期待しています。

 

 コンテストという形式をとったのは

1. 考えた研究を評価することで実際に実現可能か、実現する には何が必要かを示すことができる。

 

2. 考えた研究をコンテストという形で競うことで、競争心を 煽りよりクオリティの高い研究を創発させる 

 

 この企画を通して、異分野に触れ新しいものを率先して創造できる学生・若手研究者に成長することを期待し、これまでの科学に新しい風を吹かせたい。

 

特徴

 ・申請者は学生のみ

  (学生の研究意欲を高めたり、異分野の学生と交流し新しい知識、

    発想を産む手助けをする)

 

 ・参加学生自らも他のグループの考えたアイデアについて

  評価する

  (先生方からの評価だけではなく、学生からの評価を受けることで

    違った視点からの評価を得られると考えています。)

 

 ・分野・学年は問わない

  (分野の垣根を超えて、面白い発想、今までにないものを創出しや

    すくする。学年は問わないが、今回に限っては融合研究の質を上

    げるため院生以とする。)

 

 ・申請者には審査員の本音を伝える

  (学生に気を遣わずに本音を伝えることであいまいさを排除し、実

    際に異分野融合研究を進めるための指標を示す)

 

 ・コンテスト優勝者には賞状および副賞を授与

内容                                                 
学生を主体として研究テーマの創発から解決方法の提案を行っていただきます。
特に単独の分野だけで物事を考えるのではなく、様々な分野に携わっている研究者がいるという強みを活かし、異分野融合研究を行っていただきます。
考えたテーマに沿って実際に研究を進めるのではなく、計画段階での審査となります。
 (意欲あるグループは企画実施中に考えたテーマの研究を実行していただいても構いません。その場合はコンテスト当日の評価を上げることに繋がります)
審査は先生方だけではなく参加学生自ら他のグループの研究計画を評価していただきます。
 
事前に参加フォームより登録していただいた学生の興味に沿って、および専門分野などを考慮し実行委員で(2〜5名の間で)グループ編成を行います。
その後、グループで活動していただきます。
 
*事前登録を行わず当日参加して下さった学生で企画に参加したいという方は以下に示した講演会終了後に別途グループ編成を行う予定です。
 
考えていただく研究のキーワードを以下に示します。
1. 医療・創薬
 
2. 環境・エネルギー・食品
 
3. 素材・ナノテクノロジー
 
4. ビジネス・経済
 
5. 宇宙
 
その他、グループでの参加も可能ですので、既にグループを作ったうえで参加される方は上記のキーワードにないテーマを考えていただいて構いません。
*グループ編成は2 〜 5名の間でお願いいたします。
 
一方、学生のみならず若手研究者や教員の参加も期待しております。
以下に示す招待講演していただく先生は異分野融合研究を実際に行われ成果を挙げられた先生ですので、良い意見が得られると思います。
また、いろいろな分野に携わる学生と交流していただき、これからを担う学生に良いアドバイスなどを与えていただけると幸いです。
 
異分野融合研究コンテストのスケジュール
第1回異分野融合研究コンテスト 説明会および講演会
7月20日 (日) AM 10:00 - PM 6:30、懇親会 PM 6:30 - 8:30
会場: 野依記念学術交流館
 
招待講演をしていただく先生
1. 濵口道成 総長  (名古屋大学総長)
 
2. 近藤輝幸 教授  (京都大学 学際融合教育研究推進センター 先端医工学研究ユニット)
 
3. 能年義輝 准教授 (岡山大学 大学院環境生命科学研究科)
 
4. 佐藤義竜 氏  (独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)
7月20日 (日) 異分野融合研究コンテスト 説明会および講演会
 
 9:00 - 10:00 受付
10:00 - 10:15 開会式
 
10:15 - 12:00 能年義輝 准教授の講演
タイトル:
"Let’s visit researchers next door to overcome scientific problems with cross-disciplinary ideas"
(〜 幅広い関心とコミュ力でブレイクの種を見い出す ~)
 
12:00 - 13:00 休憩
13:00 - 14:45 近藤輝幸 教授の講演
タイトル: 
"Interdisciplinary Research and Education in Kyoto University: Biomedical Engineering Research on Developing Probe-Targeted Focal MRI "
(京都大学における異分野融合研究と教育 ~ 医工融合研究による分子標的 MRI 法の開発を例として ~)
 
15:00 - 16:45 佐藤義竜 氏の講演
タイトル: 
"Essences to enhance the value of your research for jump start on life as a researcher"
(~ 研究生活をロケットダッシュさせる!研究の価値を高めるエッセンス ~)
 
17:00 - 18:00 濵口道成 総長の講演
タイトル:
Path to be a "courageous intellectual" (〜 勇気ある知識人への道 〜)
 
18:00 - 18:30 今後の企画の説明および閉会式
 
18:30 - 20:30 懇親会
第1回異分野融合研究コンテスト 第一回書類審査
 
8月中旬に考えた研究テーマおよび解決方法についてまとめた計画書の提出を行っていただきます。
(計画書の書式は追ってご連絡します。およそA4用紙2枚程度にまとめていただく予定です。)
提出していただいた計画書は担当の先生より評価していただき、現段階での問題点等をブラッシュアップします。先生より挙げられた問題点などについて、さらに詰めていただき9月上旬に最終版を提出していただきます。
 
第1回異分野融合研究コンテスト コンテスト当日
9月20日 (土) PM 2:00 - PM 5:30、懇親会 PM 5:30 - 7:30
会場: 野依学術記念交流館
 
審査内容・審査の対象 (変更する可能性があります)
1. 独自性、新規性
* これまでに考えられているものでも、異分野融合することでさらに発展させて既存のものよりもよい成果が得られるか
* これまで誰も考えつかなかったことかどうか、やってみて面白そうかどうか
 
2. 計画性
* 「何はわかっていて、何がわかっていないか」を明確にする。
  そして、提案されたテーマに対する解決法が実現可能であるかどうか
 
3. 異分野融合度
* 異分野融合することで、これまで解決策に行き詰まっていた問題に対するブレイクスルーとなるかどうか
* 本当に異分野融合することで提案したテーマの解決になるのか (異分野融合する必要性を明確にする)
9月20日 (土) 異分野融合研究コンテスト コンテスト当日
 
13:00 - 14:00 受付
14:00 - 14:10 開会式
14:20 - 15:10 学生による研究計画の発表 第1ターム
 
15:20 - 16:35 学生による研究計画の発表 第2ターム
 
16:35 - 17:00 点数の集計および休憩
 
17:00 - 17:30 表彰式および審査員からの批評、閉会式  

 

17:30 - 19:30 懇親会  

 

9月20日 (土) 異分野融合研究コンテスト 学生の講演タイトル
 

“ナノバイオセンサーを用いた異分野融合研究”

浦野 諒1、Sreenadh Sasidharan Pillai2、石本 聖絵3、馬原 優治4

1理学研究科 物質理学専攻 (物理系)、2工学研究科 応用化学専攻、3生命農学研究科 生物機構・

機能科学専攻、4工学研究科物質制御工学専攻

 

“宇宙化学進化 – 化学パンスペルミア仮説の検証”

松山 裕典1、馬場 竜子2、合田 拓矢1

1理学研究科 物質理学専攻 (物理系)、2生命農学研究科 生物機構・機能科学専攻

 

“新たな紫外線抵抗遺伝子の探索”

佐藤 竜馬1、新井 小百合2、國島 健3

1理学研究科 物質理学専攻 (物理系)、2工学研究科 化学・生物工学専攻、3生命農学研究科

生命技術科学専攻

 

“植物細胞による物質高生産のための培養生産技術の開発”

當山 恒顕1、山本 修平2、西川 直宏3

1生命農学研究科 生命技術科学専攻、2工学研究科 化学・生物工学専攻、3理学研究科 物質理学

専攻 (物理系)

 

“細胞群の動的応答特性に基づく指皮膚モデルの構築及び

受容器の動的応答シミュレータの開発”

永野 光1、久米 暁子2、池田 晴國3、多知 裕平3

1工学研究科 機械理工学専攻、2工学研究科 化学・生物工学専攻、3理学研究科 物質理学専攻

 (物理系)

コンテスト優勝者には賞状および副賞を授与する予定です。

異分野融合研究コンテスト優秀賞

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